日本でもポピュラーな存在になりつつあるCBD(カンナビジオール)。CBDはさまざまな効能をもつと言われますが、そのひとつに「睡眠改善作用」があるのはご存じでしょうか。「ぐっすり眠りたいのに、眠れない」と、毎日の眠りに悩みを抱えている方にとって、CBDは救世主になるかもしれません。CBDが不眠にもたらす効果から、睡眠薬との違い、おすすめの摂取方法までをご紹介します。

CBDが不眠にもたらす効果とは?

不眠とは、眠りが浅い、夜中何度も目が覚める、寝つきが悪い、といった睡眠問題が1か月以上続く状態のこと。今や、日本人の5人に1人がこのような睡眠に関する悩みを抱えているのだそうです。

眠れない日が続くと、体の疲れがとれないために日中にも影響が出てしまいますよね。

さまざまな安眠法を試みてもなかなか改善されず、どうすればいいか分からない、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな方は、CBDを生活に取り入れるとよいかもしれません

ヘンプから抽出されるCBDには、「睡眠改善効果」があると言われており、安眠や熟睡に効果的だと期待されています。

不眠が引き起こされる原因

不眠になる主な原因は、

  • 心理的ストレス
  • 体内時計の乱れ
  • 環境の変化
  • 加齢

などさまざまなものがあります。

これらの原因がひとつの時もあれば、複数の原因が絡み合って不眠をひきおこしている可能性も。原因や対処法は人によってさまざまで、生活環境を見直すだけで改善する人もいれば、なかなか治らずに慢性化してしまう人もいるようです。

また、不眠になり睡眠時間が短くなると、集中力の低下無気力感といった症状が表れやすく、さらに、うつ病を発症するリスクも高いと言われています。それほど睡眠は健康には不可欠で、軽んじてはいけない存在なのです。

CBDが不眠改善に効果的な理由

CBDの効能のひとつである「睡眠改善効果」

効果があるのは理解できたものの、なぜCBDが睡眠によい影響を与えるのでしょうか。

これには、人が元来持つ「ECS(エンド・カンナビノイド・システム)」という身体調節機能が大きく関わっていると言われています。

ECS(エンド・カンナビノイド・システム)とは?

もともと、人間の体には外的環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとする機能が備わっています

例えば、

  • 暑い時は、体温を上げないために汗を排出する。
  • 細菌などの病原菌が体内に侵入したら、熱を出して排出する。

など。

これらの維持機能を正常に働かせるために、サポートしているのがECS(エンド・カンナビノイド・システム)と呼ばれる機能です。つまり、ECSとは体を正常な状態に維持するために不可欠な身体的システムのこと。私たちの健康を守るためにとても重要な機能なんです。

カンナビノイド欠乏症による不調

そして、このECSを構成しているのがカンナビノイドという神経伝達物質。

カンナビノイドは、睡眠、食生活などの生活全般において体内で生成され、それが十分に体に分布されることで、ECSの働きを支えています。

ところが、強いストレスや生活週間の乱れなどの影響を受けると、カンナビノイドが体内で十分に生成されず、不足してしまう状態に……。カンナビノイドが不足すると体を正常な状態に保つECSの機能が弱り、その結果、不眠をはじめとしたさまざまな不調が引き起こされてしまいます。

カンナビノイドの不足から体の機能が低下してしまうこの状態のことを「カンナビノイド欠乏症」と言います。

CBDは足りないカンナビノイドを補ってくれる

そこで、不足したカンナビノイドを補ってくれる役割を果たすのがCBD

なぜなら、CBDの原料であるヘンプには植物性のカンナビノイドが含まれており、CBDを体に取り込むことでカンナビノイドを体外から補給することができるからです。

カンナビノイドの一種であるCBDを摂取することで、身体機能の働きを正常化することができ、その結果不眠の改善も見込める。これがCBDが持つ「睡眠改善効果」の仕組みです。

もし、あなたの不眠が引き起こされる原因がカンナビノイド欠乏症によるものだとしたら、CBDを摂取することで改善が期待できるかもしれません

睡眠導入剤や睡眠薬との違い

不眠に悩む人にとって、薬の服用も主要な解決法のひとつですが、服用にあたりリスクがあることも問題視されています。

睡眠薬がもたらす心身へのリスク

依存性

睡眠薬の服用で注意すべき点のひとつに、依存性があります。

日本で多く使われているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳の神経を抑制し、不眠に高い効果を発揮しますが、効果が高い反面、依存性が高いという面も。

「辞めたくてもやめられない」

意思とは裏腹に、体や脳が薬を欲し、悪循環に陥ってしまうケースもあるようです。

副作用

加えて、副作用も注意が必要です。

  • 記憶力、判断力の低下
  • 脱力感
  • 注意散漫

などが副作用として注視されています。

また、このほかにも、使用歴が長いほど認知症になるリスクが高いという点も問題視されている副作用のひとつ。

2016年に発表された研究では、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用した高齢者は、そうでない高齢者に比べて、アルツハイマー型認知症になりやすいという研究結果が提示されました。

(参考)Benzodiazepine use and risk of incident dementia or cognitive decline: prospective population based study

CBDの安全性

「ではCBDは安全なのか」という疑問の声も多くありそうですが、結論から言うと、CBDは睡眠薬のように依存性や強い副作用はありません

WHO(世界保健機関)が2017年に発表した報告書において、

  • CBD は、乱用あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない。
  • てんかん患者に対して毎日CBDを投与するという研究では、毒性、あるいは重篤な副作用の兆候はなかった

と、CBDには依存性や強い副作用がないとの見解を示しています。

世界市場からみても、CBDの安全性は確立されているということがここから理解できるのではないでしょうか。

(参考)カンナビジオール(CBD) 事前審査報告書

不眠改善に効果的なCBDオイルの摂取方法

CBD製品はさまざまなものが販売されていますが、その中でもポピュラーなのはCBDオイル。不眠改善に効果的な摂取方法をご紹介します。

眠る前に、舌下摂取

舌下摂取とは、CBDオイルを下の裏側に直接垂らし、すぐには飲み込まず90秒~2分ほど経過してから飲み込む方法です。

舌裏にオイルを溜めこみゆっくり馴染ませることで、CBDの成分を粘膜から直接血中内に吸収することができます。さらに、舌裏には血管が多く成分が体にいきわたりやすいことから、即効性がたかい方法だとも言われています。

効果があらわれるのは、摂取後約15分~1時間ほど。

ベッドに入る少し前に摂取することで、最大限に効果を感じることができるでしょう。肩の力が抜けたような、リラックス感を感じることができたら、それはCBDが効いている証です。

摂取量は?

体格や体質など、個人差があるためCBDオイル初心者の方は自分の適量を見つけることが大切です。

まずは、購入したメーカーの説明書をよく読み、推奨されている目安量の通り始めてみましょう。適量には個人差があるため、少量からスタートし、徐々に量を増やしていくのがおすすめです。

また、CBDオイルは全ておなじものという訳ではなく、種類やメーカーによって配合濃度が異なります。濃度が高ければ効果も高いのですが、CBDに慣れていない方にとっては効きすぎる場合も。そのため、最初のうちは濃度の低いものを試しながら、自身の体に合ったものを探すようにしてみてください。

効果的な睡眠方法は?

CBDは、不安、慢性ストレス、痛みなどの不眠症の一般的な原因を軽減することで、睡眠を助けることができます。睡眠と適切な睡眠衛生を組み合わせることが重要です。
適切な睡眠衛生のいくつかの例は次のとおりです。

  • 就寝の少なくとも1時間前にコンピューターや電話の画面を避ける
  • 午後遅くと夕方に覚醒剤を避ける
  • 毎日同じ時間に就寝と起床
  • 夕方の照明を暗くする
  • 夕方にコンピューター画面でブルーライトフィルターを使用する
  • 就寝前にヨガ、瞑想、またはワインドダウンテクニックを練習する

「眠れない!」SOSにCBDが効果的?

「1日のはじまりは睡眠から」という言葉もあるように、元気な毎日を送るうえで質のよい睡眠は欠かせませんよね。CBDは睡眠薬のように強い効き目はありませんが、CBDに含まれる主要成分は身体機能を支え、不眠の改善にも効果的だと期待されています。また、体がリラックスするのを助ける効果から、質のいい睡眠ものぞめます。

まずは、少量から。CBDを毎日の睡眠に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

hemptouch が届けたかった日本人のために作ったCBDオイル